幸せの見つけかた
食堂に入ると、1人でテーブルに座り、電卓を叩いてる人がいた。




香織さんだ。



「お疲れです。」



「あっ… お疲れさま。」



俺が声を掛けると彼女は顔を上げ、大きく肩を回した。




「何してるんですか?」



彼女の手元の資料に近づく。




「今月分の支出の計算。正式なのは来週出すけど、今までの分をやってみようと思って。」



「どうですか?」



「うーん… 目標額まで、ギリギリかな…。」







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