素敵執事*;




「狸寝入りなんて
私の前では無意味です」





「なんで分ったの?」




「お嬢様は寝るとき泣いてるから」




「は?」




「気づいてないくらい昔から
なんですね」




「最近はなくなったと」




「何故ですか」




「朝泣き後がないから」





「それはお嬢様が起きる前に
私が拭いてますから」





「なんで」





「そのほうが朝すっきりしますでしょう?」



そう言って



いつもの笑顔を見せる




あの



太陽の笑顔を
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