【完】無知な彼女の周り

「違うってばっ!!」

「ムキにならないの
でも、まだ早いよ
まずみんなと行って嫉妬してきな」

「なんでそうなるんだよ!!第一、僕は…」

「……なに?」

「遥花ちゃんと一緒に行きたくて電話したのにっ」

「…私と一緒って…
小学生の時よく行ったじゃん、今さら行ったって仕方ないし、みんなと行かなきゃ意味が無いよ」

「…でもさ、僕のが2枚で遥花ちゃんが3枚だとさ1枚足りないよ?」

「なんでよ、王子様が4人と可奈子ちゃんで5枚でいいじゃん」

「遥花ちゃん来ないの?」

「なんで行かなきゃなんないのよ」

「……遥花ちゃん来ないなら僕も行かない!!」


なんてこと言いだすんだ!!私に行けってか!!
でも、まぁいっか誰が最初に手を出すか見届けるか

「分かったじゃあ
行くよ」

「…!!ホントに?!」

「あ、そうだ。声掛けは頼むね!!私はちゃんと加奈子ちゃん誘うから
王子様たちは頼むね
あ、券は全部当たったって事にしといて
日にちは日曜日って事で」

「分かった
…ねぇ、遥花ちゃん
1つ聞いていい…?」

「なに?」

「何しようとしてるの…?」

「…ふふ、秘密」




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