僕等の軌跡 2

京都駅に着くと、いつにも増してカップルばかりだった。

「すごいなぁ…。」
「クリスマスですしね。」
「ツリーの方、行ってみる?」

頂上に続く階段は人がいっぱいで、近くにあるエスカレーターで、どんどん上がっていく。
頂上に着いた時、後ろを振り返った。

「…すごい…綺麗。」

そこには、私が今まで見た中で1番大きいクリスマスツリーがあった。
とてもキラキラしてて、野外だから寒いのに、心はポカポカしてた。

「すげー…。来て良かった。」
「…ですねっ。」

初めて…好きな人とクリスマスを一緒に過ごした。
何気にずっと憧れてた光景。

なんていったらいいんだろ…。
人生の中でやってみたい事リストのうちの1つが叶った感じ。

「あの日から、約半年経つんだな…。」

付き合ってから約半年。
長かったようで、短かった。

「本当ですね。なんだか…。」
「…。」

この1年は、私にとってすごく大きなものだったよ。
笑ったり、泣いたり、怒ったり…すごく忙しくて、大変な1年だった。
その中の半分を、こうして先生と過ごせた事に、改めて感謝した。

「これからもよろしく。」

先生はそう言った。

これからも先生と一緒にいられるんだって…そう思うと、嬉しくて仕方なかった。

先生…私の来年の目標何かわかる?
勉強頑張ったり、もっと精神的に強くなったり…いっぱいあるんだ。
そのいっぱいの目標の中に、先生に"良い彼女だ"って思ってもらえるくらい、素敵な女の人になる目標もあるんだ。

来年はそう言ってもらえるかな?

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