薬指に光るモノ
美月さんは、あたしが入社してからずっと妹のように可愛がってくれている。
だから飲みに誘われることも珍しくないんだけど、最近の美月は忙しかったみたいで、なかなか飲みに行く機会がなかったのだ。
「もちろん、行かせていただきます!」
あたしは二つ返事で返した。
「本当?よかったっ」
美月さんは、パァッと笑顔になったかと思うと、ぎゅっとあたしを抱き締めた。
「わ、ちょっ…美月さん!」
抱き締められるのは構わないのだが、少し力が強くて、息苦しくなる。
「こら、美月。桃ちゃんが困ってるだろ?」