スキ、やき
*2*




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「い…、圭」

誰かに名前を呼ばれ、うっすら目を開ける。


目の前に映るのは、見たことのない女の人。

その人が呼んでるのか?


「…ほんとに圭?」

『ええ…』


頭が上手く回らない。

誰だっけ、この人。


「あたしのこと覚えちょう?あたしよあたし、慶!!!」


『……ミズ?』


「その呼び方、圭だ!!」

うわーと言って抱き付いてくる。


四年ぶりの再会が、こんな形とは…







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