それでも好き!!

天使と悪魔は同一人物!?


『神崎 帝』が気になり始めてから一週間がたった。


何故かあの日以来帝君を目で追うようになっていた。


「ストーカーとかじゃなくてっ…
すれ違いざまとか……
たまたま目に入った時だけ…」

「ふぅ~ん…」


今私は可憐に帝君の事について相談?している。


…夜の公園は何故か話しやすい。



別に話した事があるわけでもない…

そりゃあイケメンだけど…
でもそういう事じゃない…



じゃあこの気持ちは?



「行動パターンが似てる」この一言が私を悩ませる。



「おかしいかな?」
「おかしくないよ?多分澪は帝の事好きなんじゃない?」





私が…帝君を『好き』?





「…ありえないよ!だってついこの前まで知らなかったんだよ!?」
「そんなの関係ないよ♪」
「…わかんな~い!!」
「とりあえずもう少し様子みれば?」
「…うん。」


そこまで話してその日は可憐と別れた。





…この気持ちは?


『好き』って気持ちなのかな??





―――。さらに一週間。

私たちはまた夜の公園で話していた。

「可憐~」
「どうした?」
「帝君ってモデルか何かやってる?」
「知らねぇよ…そういうのは澪のが調べやすいでしょ!?」
「そっか!!」
「…馬鹿?まぁとりあえず知り合いに電話したら?」
「うん!!」


ってな事で私はマネージャーの如月さんに電話をした。


すると「本名が神崎 帝?……あぁ!!その人モデルだよ!?あんたもモデルでしょ!なんでわからないの!?神崎 帝の芸名は雫石 帝よ?この前もその前も一緒に仕事したでしょ!?あっ!ごめん!!裏に電話が入ったから切るね!」って言われて切られた。


それをそのまま可憐に話した。
すると可憐は呆れた顔で私を見てから口を開いた。


「じゃあ行動パターンが同じなのもわかるね…」

「うん…。」


これで私の疑問は無事解決した。



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