チョコレートシェイク
「平井 篤です。今日は楽しみましょう♪」
私は普段同い年の人と関わるコトが少ない。大学から地元を離れた事もあって、慣れ親しんだ同級生も近くにいない。付き合ってきた人も年上ばかりで、タメの男の子と飲むなんて、滅多にない。
「今日は行く店決めてあるんだ〜」
旬君行きつけのお店らしい。
「昨日沙里チャンが何でもいいって言ったら、今日行く店にしようと思ってたんだ〜」
「何でもいいって言った方がよかった?」
「楽しみはとっておかなきゃでしょ〜」
そんな会話をしていたらお店に着いた。
もう5月なのに、夜はまだ冷えた。