先生~あなたに届くまで~

優等生


ガラッ

教室の扉が開く。

先生が職員室から戻ってきた。

「席付けー」

先生の言葉にバラバラと皆席に着く。

「よーしホームルーム始めるぞ。」

私は極力目が合わないように
廊下側の窓の方を見つめていた。



「じゃあ早速だけど
 俺の自己紹介は終わったし
 皆に自己紹介してもらおうかな。
 ざっとでいいから。
 
 じゃあ。浅川から。」

私はいつもの笑顔を作り
さっと立ちあがった。


「浅川雪音です。部活は入ってません。
 1年間よろしくお願いします。」

パチパチと拍手が聞こえて
席に着こうと前を見ると
微笑んでこっちを見てる先生と目が合った。

私は微笑み返さず目を逸らす。



“子どもみたい”



自分で自分に少し呆れた。

先生は何も気にする様子もなく

「じゃあ次飯田!!」

と後ろの席の人に目線を向けた。



< 25 / 220 >

この作品をシェア

pagetop