先生~あなたに届くまで~

隠しきれない気持ちに
気づいてしまった。

何で必死にごまかそうとしたのか
自分で気づいている。


“傷つきたくない”のだ。


初めから叶わない恋なんて
したくない。

どうせ傷つくのは目に見えている。



「何で自覚しちゃうかな。」



そう呟くとまた涙が出そうになった。

「涙腺が狂ってる。」

先生に会ってから
感情が上手くコントロール出来ない。


怒ったり泣いたり...

我慢してきた感情が
まるで一気に押し寄せてくるような
感覚に襲われる。


「先生はやっぱりずるい。」


そう呟くと笑いが出た。



――――――――――

先生?

あの日先生への思いに気づいてから
今でもずっとこの胸は
先生に恋焦がれているよ。

届かない思いなら
いっそ気づかなかった方がよかったのかな。


――――――――――
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