if ‐もしも願いが叶うなら-
運命の始まり
な…何この先生…。
すっごく格好いい…。
「おー予想以上だわ!」
心音ってば呑気にふむふむ頷いてる。
でも今は、そんな事気にしてる場合じゃない。
だって…
だって…!
超タイプの顔なんだもん!!
スラッとした身長にちょっぴり童顔+黒髪。
私のタイプ!ドストライク!
「あれれ。桃花、顔赤くない?」
「え、そ…そんな事ないよ?」
「ふぅん…ならいいや。でも好きな人出来たら1番に教えてね☆」
あー…ヤバイ、泣きそう…。
心音の優しさが、すっごく心に伝わってくる。
「…うん、ありがとう。」
今にも零れ落ちそうな涙をグッと堪えて、優しく微笑んでみた。
私…ちゃんと笑えてるかな?
ひきつってないかな?
泣きそうなの、バレてないかな?
でもそんなのどうでもいいやって思えちゃうのは、きっと心音の優しい雰囲気のおかげなんだよね。
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