smooch【BL/完結】


大人しくシャワーを浴びてきた彼に、温めた牛乳を出した。

若干嫌そうな顔をする彼に、
続けて、チョコで作られたスプーンを差し出す。
見かけて、いいかなと思い買ったものだ。


すると彼はちょっと嬉しそうに時々味見をしながら、そのスプーンでカップの中をかき回している。

軸が木の物ではなく、
すべてがチョコで出来ている物だから、
徐々に溶けて彼の指を汚す。

ほぼ溶かしつくして短くなったチョコを中に落とすと、指についている事に彼も気が付いて、舐めとろうと口元へ運ぶ。

伸ばされた舌先に指が届いた時、俺も彼の指へと舌を這わせた。
甘味は結構強くて、彼の好きそうな味だから、ミルクチョコを選んでよかったと思う。

一瞬固まった後、
体ごと引かれたのを追いかけて、
落としそうになったカップは下から掴む。


逃げると言ってもソファーに座っていたから、限度がある。
逆に背もたれに沈み込んで逃げ場がなくなる事を、彼は考えていなかっただろう。

改めて指を一舐めしてみたら、慌てたように下に逃げられた。
だけど出していた舌はそのままで。

結果、舌同士が触れ合う事になる。

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