smooch【BL/完結】
無事、近場の大学に進学が決定して、
今まで通りの関係を続ける事だってできる。
俺は彼を愛しているし、それは彼も同じだろう。
でも、よくよく考えてみれば、はっきりしていない。
恋人同士なのか否か。
彼はこれからも俺と一緒に居たいと思っているのか。
これから彼を取り巻く環境が変われば、彼も変わるかもしれない。
実の所、鍵を渡しはしたけれど不安で仕方がない。
だから渡した、と言ってもいいかもしれない。
終わってしまう前に始めてしまおう。
このまま俺に縛り付けてしまえればいいと思った。
「どうって、だって、鍵……」
来てもいいって事でしょ、と戸惑ったように彼は言った。
「ねぇ、」
その通り、とはこたえずに俺は言う。
「一緒に暮らそうか」