ヒコーキ雲の向こうに・・・


しばらくすると部室から女の子が走り出た


…ブラウンの長い髪…

高い背に長い足…

遠目に見てもスタイルが良いのが分かった…


敵わない…



3分ぐらいたって部室から出てきたのは…


やっぱり文秋先輩だった…


「あ……」


あたしに気付くと先輩が走ってきた…


「結梨花ちゃん…今日早いんだね」

「はぃ…先輩も…」

「俺は…いつもこんなもんだよ…

…結梨花ちゃんはいつ来たの…?」


…どうしよう…


「今、今ちょうどです!」


ウソついちゃった…


「そっか(笑)」


そう言うと先輩はボールを取りに行った…


さっきの…やっぱり見られたくなかったんだな…


…彼女…


きっとあのキレイな人が先輩の彼女なんだ…
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