レンアイ 遊興




教室に戻り、無造作に席に座る。


はぁ、と顔を伏せたところで


「谷崎さん!オレと踊って!」


なんてまた何人かに言われた。


「そっか…踊るんだ」


ポツリと呟く。


空先輩、知美先輩と踊るのかな。


「やっぱりそうだよね…」


はぁ、とため息をつくと、男子達が少し慌てたのがわかった。


「ごめんね…誰とも踊る気しないんだ」


顔を伏せたまま言う私。


男子達が私のいつもと違うことに心配してくれてるのが顔を伏せていてもわかる。


「はぁー…」


あんな言われよう…あんまりだよ。




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