レンアイ 遊興
「谷崎さ「はいはいはい、散った散った!」
男子の声を遮ったのは…うん、朱音の声。
散ったような気配がした後に、朱音に話し掛けられた。
「…大丈夫?」
私は首を振る。大丈夫な訳ない。
「そっか…。じゃあ落ち着けるとこ行こうか!」
「…落ち着けるとこ…?」
少しだけ顔を上げる私。
多分涙でぐちゃぐちゃだ。
「うん。議長の仕事もあるからさ。ついでに!ねっ?」
「議長…?」
朱音の言葉を聞き返す。
「一応私、生徒会の議長だからさ」
あ、そっか。今まで忘れてたよ。
朱音はハキハキしてるし、議長がいいって立候補したのは私じゃん。
私…ダメだな。