レンアイ 遊興
「キス!?」
と言いながら、顔を赤くする雪音先輩。
「何驚いてんだよ」
「だって、あの無愛想な拓馬が…その…ね。キスなんて…。全く恋愛に興味なさそうじゃん」
お兄ちゃんの言葉に雪音先輩が言う。
するとお兄ちゃんの一言。
「拓馬は小さい頃からつくしが好きだったから」
えっ
「お兄ちゃん知ってたの!?」
私の言葉に
「見てればわかる」
当たり前のように言うお兄ちゃん。
「ちなみに私もわかってたよー」
と、朱音。
…そうなんだぁ。
私って鈍感なのかな?
しょんぼりしてると、それを見透かしたのかお兄ちゃんが言った。
「んで。詳しく聞かせろよ」