エリートな彼に甘く奪われました
「あ、あの、今更何を言っても、ダメかも知れないけど、私本当に、今は遼の事だけが…」

そこまで言った時、

「浅香さ~ん!」

庶務課の中から木原さんと中井さんが飛び出して来た。

「昨日、すぐに帰っちゃって、ひどいじゃないですかー」

「そうよ、折角、邪魔者を離してあげたのにー」

と、私を押し退けて一気に話しかけている。

「え、っと、ごめん、昨日はあの、急用で。
あの、昨日の件は、何て言うか、仲良くした方がいいと思うんだけど」

彼は戸惑いながらも丁寧に質問に答えながらふわりと笑った。

二人はその笑顔に釘付けになってピキッと固まった。

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