エリートな彼に甘く奪われました
そして突然、側の空いている会議室の扉を開けて私を押し込んだ。

「きゃっ!」

私を壁に押し付けるようにして手首を掴み、息がかかるくらいに顔を近付けてきて睨む様に私を見詰めてくる。

「遼…?」

「ああ、俺が側にいなくても、君の側には安東先輩がいるものね。今もまだ動揺してる。

一度きりでも、そんなに彼が欲しかったの?

平気な振りをするつもりだったけど、限界だ。

俺よりも本当は彼に抱かれたいんじゃないの」

「な、そんな…。どうして、そんな言い方…」

驚きで涙も出て来ない。

足がガクガク震える。






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