エリートな彼に甘く奪われました
「わ、私は、私が好きなのは遼なの!安東さんとの事は、もう過去の事だわ。信じて、今はあなただけ…」

分かって…。
信じて…。

平気じゃないのは、私よ。
あなたにたった一日で身も心も奪われたの。
離れて行かないで…!

私はこの気持ちを伝えたくて必死だった。

すぐ側にある彼の唇に自分から触れた。

「………!」

彼の唇は驚きで硬直していたがしばらくするとふっと柔らかくなり私のキスに優しく応え始めた。

優しく会話をする様に啄み合う。

甘くて蕩ける様な二人の呼吸が静まり返った会議室に鳴り響く。


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