エリートな彼に甘く奪われました
男の人にそんな風にされたのは初めてで、驚いた。

彼は私の服を綺麗に元通りに直した後、自分の服を直した。

「ごめん、俺、君に乱暴な事して。もう、こんな風にしないから…。

俺の事、怖くなった?」

すがるような目で尋ねてくる。

胸がきゅんっと揺れる。

「ううん、全然」

今更ながらに恥ずかしくなって目を逸らして俯いた。

「顔…見せて。俺を見て」

ふと顔を上げると彼はちゅっ、と触れ合うだけのキスをして、

「そろそろ戻らないとね」

と言ってにこりと笑った。






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