エリートな彼に甘く奪われました
そして書類に目を通し始める。

しかし頭に浮かぶのは先ほどの彼女の事ばかり。

細い首筋。
柔かい髪…。

どうかしている。
重症だ。

ふぅ、と軽く息を吐く。

「おい、遼ー」

今度は何だ。

声のした方を向く。

釜田がニヤニヤしながら

「お客~」

と言って入り口の方を親指で指した。





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