エリートな彼に甘く奪われました
「ね、愛、俺には君だけだよ?離れる、なんて二度と言わないで。分かって」

「遼…」

彼の目が赤く潤んでいる様な気がする。

傷つけた…。

一番大切な人を。

私の弱い心が、彼を巻き込んでいく。

いけない、冷静にならないと。私は何度彼を傷付けて悲しませれば気が済むのだろう。

いつだって遼は私を愛してくれて、大きな暖かい日溜まりの様に微笑んでくれているのに。

つい、彼の優しさに身を委ねていいのは私ではないといつも勘繰ってしまう。

だって、遼はあまりにも素敵だから。






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