エリートな彼に甘く奪われました
彼に唇を合わせながら今までの会社での事など、どうでもよくなる。

「遼、好きなの」

彼の目がゆっくりと開く。

「私の、あなたでいてほしい。遼がたまらなく…好きなの」

彼のだらりと垂れていた両手が私の背中を這う様に上がってきた。

「君は、まだ分からないの?愛以外の人に俺が感じないって…」

背中を撫でていた遼の手が私をキュッと抱き締める。

「あ」

私の思わず漏れた吐息を気にする事もなく彼の指が私を抱き締めたまま、そっと髪に触れてくる。






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