エリートな彼に甘く奪われました
私はその尖った唇にそっと自分の唇を寄せた。

拗ねた顔からふわりと笑顔に変わる。

またまたドキリとする。

もう抵抗しても無駄なのね。

心も身体も全部、遼に囚われている。

「よっと…」

ベッドからスルリと抜けて、彼はそのまま立ち上がった。

服を身につけながら彼は言った。

「愛、出かけよう」

突然何なのか、固まった私ににこりと笑いながら、

「指輪、買いに行くよ」

さらりと彼は言った。


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