エリートな彼に甘く奪われました
いや、それよりも…。

「ま、守りたいだなんて、私を子供扱いしないで。私が遼がいないと何も出来ないとでも思っているの?!」

ま…まずい、口が止まらない…!

遼は抱きしめていた腕を離して呆気にとられた顔をして私を見ている。

「私は誰かに守られたくなんかない、自分の事くらい自分で解決するわ。
そんな理由からなら結婚なんて出来ないわ!バカにしないでよ!」

うわ…、私ったらどうして…。

せっかく遼がプロポーズしてくれてるのに…。

自分で自分が許せなくて涙が溢れてくる。

唇がカタカタ震えてうまく開かないけれど、何か…、何か言い訳しないと。

そんな私の様子を遼はただ黙って真剣な眼差しで見詰めていた。

きっと…、きっともう駄目だわ。私と結婚しようだなんて、取り消すわね…。

大体、私なんかが、遼と結婚なんて、あり得ないと初めから思ったもの。



< 222 / 236 >

この作品をシェア

pagetop