エリートな彼に甘く奪われました
睫毛…、長いな…。

何でこんなに何度見ても見惚れる位に綺麗で素敵なんだろう…。

足の上で軽く組まれた手の、細く長い指の先には形のいいサクラ色の爪が綺麗に切り揃えられている。

彼の何もかもが完璧以外、何と言えばいいのだろう。

私がうっとり、ぽうっとしながら遼を眺めていると彼がパッと顔を上げてこちらを見た。

はっ…!として目を逸らす。

「そうだよ、別に無理してた訳じゃないし…。」

「…は?」

また、何を言い出すのか、少し警戒する。

そんな様子の私に構わず彼は話し出す。

「俺さ、別に無理に愛の好みに合わせてた訳じゃないんだよ。大体、好みなんて知らなかったし。…ただ、愛には自然に優しくしたり、そうなっちゃうんだよね。
だから、今までの俺でいいなら、それでいいんだよね。

ただ、時々…今日みたいに我儘に愛の事、求めたりするかも知れないけど…。

…でも、今日の愛の様子じゃ、…嫌じゃないよね?」






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