エリートな彼に甘く奪われました
「浅香くんも、ね?」

先輩は俺の肩をぽんと叩いてニッと笑うと自分の席に戻っていった。

「はい、そこ~、バトルモード解除~。仲良くしましょ~」

先輩が先ほどの女の子達にそう言うと彼女達は自分の席におずおずと帰っていった。

いつの間にか立ち上がっていた俺が先程までいた場所には、森山を慰めている女性社員が数名陣取っている。

西山の周りにも同じ様な光景がある。

何だかすごく疲れた。

俺は釜田に、

「煙草、吸ってくる」

と言い入り口近くの喫煙スペースに向かった。

釜田は「俺もいくー」と言って付いてきた。


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