プラトニック・ラブ
バレたら退学。
仮にそんなことになってしまったら、あたしのしていることばプラスじゃなくてむしろマイナスになってしまう。
大変なんて問題じゃない。
けれど、あたしはそんな危険を冒してまで金を手に入れなくちゃならない。
きっとあたしのこの考えに共感してくれる人はこの高校には誰一人としていないだろう。
何て言ったって、この高校は一般庶民よりお金持ち寄りの人たちが大半を占めるのだ。
ちなみにもちろんのことながら、美沙もお金持ちの中の1人。
金を持っている人はバイトなんて一生しないんだろうなぁ…なんて羨ましく思う。
「お母さんばっかに働かせるのは嫌なんだ。 だから早く探さないといけないんだけど…」
「見つからないの?」
そう不思議そうに問いかけてくる美沙に、あたしは視線を逸らし舌打ちをし、
「自給が安い!」
ズバリ本音。