プラトニック・ラブ




「お疲れさん」



佐藤さんはそう言うと、みんなの目の前にケーキ―――余った切れ端だろうか―――を机の上に置いた。



それを見たあたし達の表情が、さっきのまでとは間逆のものに変化する。



「わー、ありがとうございますーっ!」



「美味しそう~」



「わーい♪」



一方あたしはというと、久しぶりのケーキに何も言えずにいた。



ただ夢の中じゃなくて本物なんだと気づいただけで涙が込み上げてきそうになる。


なんていうのは大袈裟な冗談だが。



本当なら妹と半分こして食べたいところだけど、持ち帰るわけにはいかないから、有り難くあたしの胃の中に収めさせてもらおう。



「今日だけ特別な~」



そう言って佐藤さんはフォークを差し出す。


あたしは渡されたフォークを手に取り、



「いただきますっ」



目をキラキラなんて言葉じゃ表しきれないくらいキラキラ輝かせながらケーキを口の中にほおりこんだ。




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