プラトニック・ラブ
「よーっし、頑張りましょう」
そう言うと、一呼吸もおかずに海さんは扉を開けてしまった。
頷く暇すらなかった。
どうしてそんなに緊張しないのか謎。
天然なのか、もしくは鈍感なのか…。
けれどあたしは普通にズンズン進んで行ってしまう海さんを見習わなくちゃいけない。
そんな勇気、あたしにはなさそうだけれど。
恐る恐る海さんに続いて入って行く。
やばい苦しくなってきた。
やっぱりここだけ世界が違うような気がする。
異空間は酸素よりも二酸化炭素の量の方が断然多いのかもしんない。
なんて。
80パーセントくらい二酸化炭素なんじゃないか、なんて思いながら歩いて行く。
違う意味でファッションショーのような緊張感だ。
出たことないから分からないけれど。