マジで恋する10秒前!?
突然の電話
見慣れたドアを開け、玄関に入った直後
「電話―――――!!!!」
「おわっ!?」
電話をもってものすごい勢いで出てきた紫帆を俺の体で受けとめ
「あのな~・・・もうちょっと落ち着いて電話ぐらい...」
「だってっ裕樹さんからだったんだもん!!!音彩ちゃんの事だと思って.....ねぇ~」
紫帆はそう言って俺に怪しげなまなざしを向けた。
「何なんだよ...どいつもこいつも」
俺は半分呆れたように紫帆から電話を奪い取る。
「それじゃあねっ修羅場、期待してるよ~ン by妹より」
紫帆はピョンピョンとその場を飛び跳ねながら今時ダサいダブルピースを決め、去って行った。