マジで恋する10秒前!?

子供だもん...。

音彩side


「それでは、お嬢様。いってらっしゃいませ、お気をつけて」


「.....うん。」


昨日の夜の事なんて、全く忘れてしまうくらいに晴れている空。


太陽が天高く光り輝いて、白くてふわふわした雲が綺麗に配置されている――――そう思った。



今日以外に、こんなにも空が“羨ましい”と思ったのは....多分ないだろう。



世間のごたごたや、人間関係のもつれ....全部が全部恨めしく思った。



―――何で...普通の子に生まれてこなかったのかって




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