マジで恋する10秒前!?
「俺じゃ・・・ダメかな?」


潤んだような瞳でじっと、あたしを見つめる流雅。


「ううん。ダメじゃないよ...ダメなわけないよ・・・」


早く言ってしまいたい...引っ越ししてもう会えないかもしれないって


もう・・・流雅に会えないかもしれないって...


「じゃあ・・・俺のこと嫌い?」


「だから・・・違うって!!」


「・・・音彩...何かあった?」


つい流雅を跳ね飛ばしてしまったあたしは、その場で口をつぐんだまま動けなくなった。



まだまだ、流雅の手で流雅の胸に・・・甘えていたい。



一緒にいたい...




――でも...それはできないから.....
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