マジで恋する10秒前!?
「そうやって接していくうちに啓のことも勘違いし始めていった。音彩の弟である、啓を自分の兄だと―――啓は、“養子”なの。」



「お兄ちゃん・・が、お兄ちゃんじゃ無い....」



―――あれ?



何だか....悲しくない?



悲しさ....涙さえも溢れてこない。




あぁ、そうか・・・これだけの話を聞いたら・・もう何も感じなくなってきたんだ...




「ごめんなさい・・・音彩。」


急に辺りが安心感に包まれた。




ママに抱きしめられてる―――暖かい。




安心する....



「音彩の方こそ・・・ごめんね、ママ....」

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