あなたは誰と恋をする?
そして昼休み。
お弁当を食べ終えて、あたしは机に突っ伏す。
・・・さっきの子・・・話ってなんだろ・・?
まさか・・・まさかね・・・
あたしは頭をぶんぶんと横に振る。
「琴女♪なに一人で頭振ってんだ?」
真田くんがギャハハと笑う。
「べ、別に・・」
あたしは、また机に突っ伏す。
「あ!琴女!今日、駅前のケーキ屋に・・「・・井上さん!」
顔を上げると、さっきの彼があたしの席の横に立っていた。
あたしは、ガバっと立ち上がる。
「ちょっと・・いいかな?」
「・・う、うん」
あたしはその彼の後についていく。
チラっと真田くんに目をやると、無表情のままあたしを見ている。
真田くんは、あたしから視線をそらさなかった。