あなたは誰と恋をする?
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人気の無い中庭につくと、その彼はあたしに向き合った。
「俺、隣のクラスの斉藤っていうんだけど・・・」
「・・・・・・」
「実は・・・
1年生の頃から井上さんの事が好きだったんだ」
うわぁぁぁぁぁぁぁ
まさかの告白ってやつだ・・・
「いきなり付き合ってとかは言わないから、
よかったら友達から・・・お願いできるかな」
あたしは、顔が熱くなるのを感じた。
「・・・友達からなら・・・」
それを言うのが精一杯で・・・俯く。
「ありがとう!友達からよろしく・・
・・・で、今日・・よかったら一緒にカフェ行かない?
いろいろ話したいし・・だめかな?」
・・・だめかな?なんて聞かれたら、
だめ・・なんて言えないじゃん。
「いいよ・・・」
あたしはコクンと頷いた。