あなたは誰と恋をする?


--------


琴女が教室に戻ってきた。


・・あぁ、やっぱり愛の告白か・・・ってすぐわかった。


琴女は顔を真っ赤にさせて、目を潤ませていた。



・・・なに?
斉藤の告白がそんなに嬉しかったの?




「琴女!!斉藤に告白でもされたんか?」

俺は、琴女に茶化すように言った。



琴女は潤んだ目で俺を見る。




・・・そんな顔で見んなって・・・


「・・・で、OKした?」


琴女は顔をぶんぶんと横に振る。




・・・OKしてないんだ?


よかったぁ・・・・って。


何でホッとしてんだよ。



「・・・可哀想に斉藤♪振られたんだ?」


実質、彼女に振られた俺が何言ってんだって感じだけど。



「でも・・まずはお友達としてって言ったから。
それに今日カフェ行こうって。」




《まず》とか要らないでしょ。



カフェ行くって、

俺さっきケーキ屋行こうって誘ったよね?

・・・あ。誘う途中で斉藤が来たんだったか・・




あぁぁぁぁ!なんかムカツク!!




「ダメだ!!絶対行かせない!!」



俺は、無意識に叫んでいた。















< 43 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop