あなたは誰と恋をする?
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琴女が教室に戻ってきた。
・・あぁ、やっぱり愛の告白か・・・ってすぐわかった。
琴女は顔を真っ赤にさせて、目を潤ませていた。
・・・なに?
斉藤の告白がそんなに嬉しかったの?
「琴女!!斉藤に告白でもされたんか?」
俺は、琴女に茶化すように言った。
琴女は潤んだ目で俺を見る。
・・・そんな顔で見んなって・・・
「・・・で、OKした?」
琴女は顔をぶんぶんと横に振る。
・・・OKしてないんだ?
よかったぁ・・・・って。
何でホッとしてんだよ。
「・・・可哀想に斉藤♪振られたんだ?」
実質、彼女に振られた俺が何言ってんだって感じだけど。
「でも・・まずはお友達としてって言ったから。
それに今日カフェ行こうって。」
《まず》とか要らないでしょ。
カフェ行くって、
俺さっきケーキ屋行こうって誘ったよね?
・・・あ。誘う途中で斉藤が来たんだったか・・
あぁぁぁぁ!なんかムカツク!!
「ダメだ!!絶対行かせない!!」
俺は、無意識に叫んでいた。