─仮面─偽りの微笑み

「ちゃんと言わないと…ご褒美はナシだ」



泣きそうな顔で俺を見上げる。



「"いい子の繭璃にご褒美下さい"って俺の目を見て言え…あっ可愛くな♪」



もじもじしていた繭璃の顎を、指先で持ち上げ目線を合わせる。



「……つっ…///」



「どうした…言えねーのか?」



震える唇を開いて彼女は言った。



「いい子の…繭璃にごっ…ご褒美下さい…///」



上目遣いでみるみる赤くなる彼女は、「棗さん…いじわるですぅ」と涙を浮かべた。



「やべったまんねー…」



ぐっと引き寄せ唇すれすれまで近づける。



「いい子だ…やるよご褒美」
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