─仮面─偽りの微笑み
繭璃は棗の口づけに答えようと必死だった。
「んっ…ふあっ…んんぅ…ぷはぁっ…」
息苦しさと痺れるような感覚で、繭璃はぼうっと少し離れた棗を見つめた。
クスッと微笑った棗は、柔らかな耳に舌を這わせ、耳朶を甘がみし弄ぶ。
「やぁっ…んんーっ!!」
敏感に反応した繭璃は、突然の感覚に身体をビクンと大きく震わせる。
卑猥な音をたて弄られるうちに、身体の力も抜け甘い痺れに全身を襲われる。
「はあっ…棗…さんっ…」
棗は何も言わず、そのままチュッと音をたてながら首筋に唇を押し付ける。
「あっん…はぁっ…あっ…」
「あめぇな…」
首筋を上下し舌を這わした棗はそう言って、鎖骨辺りに強く吸い付いた。
「あっ…いっ…なん…ですか?」
「俺のモノって印…」