One-Diamond †王子様がプロデュース†
「俺のも買っとこ」
マルボロのスイッチを押して、箱が落ちる、ボンッて音まで聞いてから、しゃがむ。
なんとなく、ゆったりした気分だった。
夜の風が柔らかかったからか、隣にいる女の子の瞳が眠そうにトロンとしていたからか、それは分からない。
「眠いの?」
「眠くない」
「でもなんか目がトロンてなってる」
「ん…眠くないし」
「明らか眠そう」
「眠くないってば」
なんでそんなに意地張ってんだろ、零花ちゃんは。
「零花ちゃーん」
「はぁ?」
いかにも子供扱いすんなって声にドスをきかせる零花。
でも目は眠そうで迫力がない。