ヴァンパイアと私

保健室Ⅱ

「・・・ん」




重たい瞼を開けると白が見えた



「・・・ここ、保健室?」





つんと鼻につく薬剤の匂い、保健室独特のにおい。




「・・・またここに来てしまうとは」





・・・別にどこも悪いわけではないのに


いや、悪いか



なんせ倒れたんだからな




っていうか、意識が薄れる中聞こえたあの声は何だったんだろう?





考えていたらカーテンが何者かによって開けられた





シャッ



「凛ちゃん!」



そこには見知らぬ人がいた。




・・・その人は綺麗な顔をして瞳を輝かせていた





・・・誰!?




「僕のこと思い出してくれたんだよね!?

嬉しい!」




男はそういって私に抱きついてきた





私が驚いているのにも気づかず



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