愛なんて知らない Ⅲ









「は?部屋にいるんじゃないの?」


素っ気なくそう言う




「窓から飛び降りて消えたんだよッ!!」



俺は苛立ち怒鳴る





「嘘・・・・だ・・・ろ?」



悠希は顔を青くさせ震える声でそう言う





「本当だ!」





「・・・・・ッ!」



悠希は俺を押し飛ばし走った






「・・・・・んで行かないんだよ」



扉の前で顔を伏せ止まった





「俺・・・・行けないっ」





「はぁ!?」






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