愛なんて知らない Ⅲ








燐のハッキリとした声が

この部屋に響く






「・・・・何で?」




『害なんてあるはずない

だってこの人は・・・・

大切な人を殺さなくてもいいのよ?』






「これは私の復讐よ」





「復讐?」





「そう、私は光の貴方に

復讐をしているの」



恨みがこもった声で燐は言う






「でも私、小さい頃に闇を使えたよ」


ポツリと思い出したことを口にした





小さい頃、死体を処理するのに

闇である陰を使った事がある







< 140 / 256 >

この作品をシェア

pagetop