愛なんて知らない Ⅲ
燐のハッキリとした声が
この部屋に響く
「・・・・何で?」
『害なんてあるはずない
だってこの人は・・・・
大切な人を殺さなくてもいいのよ?』
「これは私の復讐よ」
「復讐?」
「そう、私は光の貴方に
復讐をしているの」
恨みがこもった声で燐は言う
「でも私、小さい頃に闇を使えたよ」
ポツリと思い出したことを口にした
小さい頃、死体を処理するのに
闇である陰を使った事がある
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