愛なんて知らない Ⅲ








      ピタッ




『お姉さん?』


愛美が不思議そうにする





「私・・・・

どこに行けばいいの?」



独り言のように小さく呟いた






『・・・・』






私に行く場所なんてない



それなのに私は歩く



歩いてどうするんだろう?




どこまで歩くんだろう?





私は考えていた







「私に行く所なんてない・・・・」







< 154 / 256 >

この作品をシェア

pagetop