愛なんて知らない Ⅲ

決心










『お姉さん、起きて』





「うっ・・・・・ん・・・」



私は目を擦りながら愛美を見た







「自由自在に・・・・

現れられるんだね・・・・・」



眠くて言葉がゆっくりになる






『私は本当には存在しないから

私はお姉さんの心の中の闇・・・・』



愛美は苦しそうに自分の胸を押さえる





「・・・・」





「おはよう、愛美」





「あっ、おはよう、隼斗」



愛美はフッと寂しそうに

微笑むと消えていった___________





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