愛なんて知らない Ⅲ








愛美は少し微笑むと

淡い蒼い光に包まれ消えた





そして私の頬には一筋の涙が流れていた





「満月・・・・」



私は窓の方を見てそう呟いた




私は絶対に半端な事はしない

100%



絶対に100%の確率で死ななければならない





私は立ち上がりドアの方に向かった





「このドアを開ければ

そこで私の死は決定・・・・か」



悲しくも無い、怒りもない

何の感情も無いんだ





私は無感情なまま

ドアノブを持ちドアを開けた




さぁ、ここからが本当の苦しみよ__________






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