愛なんて知らない Ⅲ
私は月に案内されるがまま
歩いていった
「千里・・・・」
そこには千里が立っていた
やっぱりいつ見ても綺麗な顔だ
「燐は向こうにいる
燐の手は汚さない」
その言葉に私は思わず笑った
「フフ、私を殺せるの?」
ここにいるのはいつもの愛美じゃない
ただの残酷な愛美
何人でも人を殺す残忍な愛美
「殺せなくても疲れされる・・・・」
千里は本気のようだ
「私を殺してくれる?」
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