愛なんて知らない Ⅲ









そして燐の背中からは

真っ黒な翼が現れた




その羽は燐の美しさを引き立てていた






「本当に天使のようね・・・・」



燐は顔を歪めると

羽を羽ばたかせ空へと飛んだ





私はそれを見ていた






「闇は我なり

今光の者を・・・・殺すッ」



そう言うと燐の黒い翼の羽は

鋭くなり私に降りかかってきた





私は自分の純白の羽を1度バサリと広げ

自分の身を包んで守りみんなを

光のバリケードで包んだ





光のバリケードは外からの攻撃を

防ぐ事は出来るが中からは出られない








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