愛なんて知らない Ⅲ

ー楓ー








ガチャと言う音と共に扉が開く




俺はメールを見ていて

誰が部屋に入ったのか知らない






(匡か?)



そう思い顔を上げる





   ドクン




俺の胸が高鳴る





でも俺は平然を装う





「愛美1人か?」





「うん」




愛美の透き通った愛らしい声が聞える





それだけで口元が緩みそうになる








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